【犬が赤ちゃんをなめる理由】口をなめるのは危険?いつからふれあいOK?

柴犬と子

犬などのペットがいる家庭は、小さな赤ちゃんとの生活で心配なことが多いですよね。本記事では、犬が赤ちゃんなめるリスク・理由・舐めたときの対処法などを紹介します。また、赤ちゃんと犬がいつから触れあってもいいのか、触れ合う際の注意点なども紹介するので参考にしてみてください。

赤ちゃんの手や口を犬になめられたら?

こんにちは。柴犬と0歳の赤ちゃんと暮らすてんちゃんママです。

愛犬が赤ちゃんを手や足をなめてしまったとき、「消毒は何ですればいい?」「病気になるリスクがあるの?」となど不安なことが多いですよね。

そこで、本記事では以下のようなことを紹介します。

  • 犬が赤ちゃんをなめる理由
  • 赤ちゃんが犬になめられた時のリスク
  • 犬に口をなめられたら虫歯になるのか
  • なめられた後の消毒について
  • 犬と赤ちゃんがふれあうことについて
  • 犬と赤ちゃんはいつからふれあってもいいか
  • 里帰り中の実家の犬はどう接するべきか

我が家では、私がパパと1歳の柴犬と暮らしているときに赤ちゃんが産まれました。実際に不安におもったこと、その後どうしたかなど体験談を踏まえて紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

「犬がなめる」のはなぜ?

犬は話すことができないため、「なめる」ことによって飼い主さんや赤ちゃんに気持ちを伝えようとしています。犬がなめる行動をとるときには、以下のような感情や欲求などを伝えている場合があります

  • 好きだよと愛情表現している
  • 不安を解消するために相手や物をなめて確認している
  • 相手を落ち着かせようとしている
  • 遊んでほしいと伝えている
  • 匂いが気になるので確認している
  • ストレス(自分自身をなめる)

犬が赤ちゃんをなめる理由

柴犬が赤ちゃんの手や口をなめる理由は、以下のような理由だと考えられています。犬は人間と話すことができないので、なめてコミュニケーションを取ろうとします。犬は悪気があってなめている訳ではないので、「ダメ」と優しく教えてあげてくださいね。

遊んで欲しい

犬が赤ちゃんの手や足をなめるのは、「遊ぼう!」とアピールしています。犬にとって人間の手や足は、おもちゃで遊んだりおやつを与えたりするときに使うものだと認識されています。手をなめれば=遊んでくれる!と思っているのです。

同じく飼い主さんの手や足をなめたときは、構ってほしい!と訴えています。赤ちゃんをなめるのは「ダメ」と教えつつ、愛犬との時間も作ってあげてくださいね。

赤ちゃんのことが好き

犬が赤ちゃんに対して、愛情を表現している可能性があります。犬は、自分の体をなめることで、人間とコミュニケーションを取ろうとします。「君のことが大好きだよ!」「大丈夫?泣き止んで!」「君といて楽しい!」という気持ちを赤ちゃんに表現しているのかもしれませんね。

赤ちゃんのことをもっとよく知りたい

犬が赤ちゃんをペロッとなめるのは、赤ちゃんのことをもっとよく知りたいと思っているかもしれません。犬は手や足を使えないので、舌を使って愛情表現や相手の要求を伝えようとしています。

特に初めてあった人などは、相手の匂いを嗅いだり手をなめたりして相手をよく知ろうとします。初めて見る赤ちゃんに対して、「この生物はなんだ?」「初めまして!君は誰?」とコミュニケーションを取ろうとしているのです

泣いている赤ちゃんを落ち着かせようとしている

泣いているときに赤ちゃんをなめる場合は、赤ちゃんを落ち着かせようとしてくれています。犬は体をなめることで、ストレスを落ち着かせようとする習性があります。相手が興奮状態にある場合、体をなめて「落ち着いて!大丈夫だよ」とメッセージを送っているのです。

手や足の匂いが気になる

赤ちゃんの手や足などにボディクリームやよだれがついている場合、それが何かを確認している場合がありま。生き物以外も得体のしれないものは、臭覚や味覚でそれが何か確認しようとするのです。

特ににボディクリームを塗った直後は匂いが強いので、ベビーベッドなどのなめられない場所に赤ちゃんを非難させましょう。

赤ちゃんが犬になめられた後のリスク

犬が赤ちゃんの口をなめてしまった!そんなとき赤ちゃんへの感染症などが心配な方が多いですよね。歯磨きをしっかりとしていても、犬の口の中は綺麗ではありません。ここからは、赤ちゃんが犬になめられたときのリスクについて紹介します。

感染症

犬になめられたときに一番注意すべきなのは、人獣共通感染症である「パスツレラ症」です。犬の75%以上は、口腔内にパスツレラ菌という細菌を保有していて、噛まれたり傷口などをなめられたときに患部に侵入して感染します。患部が赤く腫れ、痛みや発熱などの症状を引き起こします。

また、口をなめたりキスをしたりすると、回虫症・Q熱・カンピロバクター症・カプノサイトファーガなどの感染症リスクも。軽度なら発熱・倦怠感・腹痛、重度なら肺炎や肝炎を起こす場合があります。赤ちゃんだけでなく大人も犬とキスをしたり口をなめたりするのは避けた方が無難ですよ。

雑菌が繁殖して汚い

犬は、舌でお尻や排泄物をなめているので汚いです。その口で人間の顔・手・足などをなめると雑菌が繁殖します。人間の口にも約400種類の細菌がいるように、犬にも同じ程度の菌がいるといわれています。

とくに赤ちゃん・妊婦さん・高齢者などの免疫力が弱い方は感染症の危険も。なめたところはこまめに消毒するなど衛生的に暮らしていきたいですね。

湿疹などアレルギー

犬アレルギーの赤ちゃんは、湿疹・くしゃみ・鼻水・咳・目の充血などの症状を引き起こす可能性があります。犬の毛やフケ・唾液・尿などが原因でアレルギーを引き起こす可能性があるので、こまめに掃除や換気、ペットのシャンプーなどの対策が欠かせません。

口は絶対になめさせないようにする

赤ちゃんと犬の生活で一番注意したいのが、口は絶対になめさせないようにすることです。赤ちゃんは感染症になるリスクが高いので、ここだけは徹底して行いましょう。口をなめようとしたら、口の前を軽く手で覆って「ダメ」などを合図を送ってあげましょう。

口をなめてしまったときの対処法

万が一赤ちゃんが犬に口をなめられてしまったら、数時間程度赤ちゃんの様子を見ましょう。発熱・下痢などがなければ、それほど問題ないでしょう。それでも心配な場合は、かかりつけの小児科などに受け入れてもらえるのか確認し、診察を受けると安心です。

ただし、新生児の場合は免疫力が低い場合や口の中に傷がある場合は、感染症のリスクがあるのですぐに医療機関に受診しましょう。

犬になめられた後の消毒について

ここからは、犬が赤ちゃんの手・足・おもちゃをなめた時の消毒方法を紹介します。赤ちゃんが犬が口に入れても大丈夫な便利な消毒アイテムも紹介しているので、参考にしてみてください。

手・足・プラスチック製のおもちゃの消毒方法

犬が赤ちゃんの手・足などをなめた場合は、なめられた箇所を消毒しましょう。赤ちゃんにはアルコールは刺激が強くて使えないので、アルコール不使用の「ピカもん」がおすすめ。赤ちゃんやペットが口に入れても大丈夫な成分で作られています。消臭効果もあるので、ペットの臭いが気になる方にもおすすめです。

犬を触った手や手をなめる度に消毒しなければいけないの?と不安になっている方もいますよね。しかし、成長とともに赤ちゃんも免疫力がついてくるので、ママのストレスにならない程度に適度に消毒を行えばOKです。

赤ちゃんをなめたときだけなく、飼い主さんが犬になめられる度に手を洗ったり消毒したりしていると、限界を感じてきます。最初は絶対消毒しなきゃ!と思ってましたが、赤ちゃんに手がかかるようになると自然に消毒する頻度も減っていきます

指しゃぶりなどベロベロとなめるように出した頃は、手・おもちゃなど口に入れるものは徹底しました。他はあまり消毒しなくなりましたが、赤ちゃんは元気に育っています。愛犬を清潔にしておくことも大切ですね。

ぬいぐるみの消毒方法

犬が赤ちゃんのおもちゃを噛んだりなめたりしてしまった場合は、洗濯機や手洗いで洗ってあげましょう。犬がなめたぬいぐるみは、雑菌が繁殖したり、臭いの原因になったりして不衛生です。ぬいぐるみの洗濯表示を確認し、「洗濯おけ」や「手洗いマーク」がついていれば洗濯可能です。

洗剤は普通の洗濯洗剤で問題ありませんが、赤ちゃん用の中性洗剤を使うと安心です。さらに、洗濯機を使う場合はぬいぐるみに合った洗濯ネットに入れ、脱水はタオルに包んだ状態で行うと型崩れしにくくなります。

犬が赤ちゃんをなめると虫歯になるって本当?

犬赤ちゃんの口をると、歯周病や虫歯になる可能性があります。赤ちゃんが産まれたときの口腔内は無菌状態ですが、大人が赤ちゃんにキスすると虫歯がうつると聞いたことがありますよね。それと同じで、犬の口腔内にも歯周病菌や虫歯菌が存在します。

犬の口腔内はアルカリ性なので、虫歯になる確率は低いです。しかし、歯周病は多く存在する可能性は高いので、犬の唾液などが赤ちゃんの口に入らないように注意しましょう。

犬と触れあう赤ちゃんは免疫力が高くなる!

犬・猫などのペットと触れ合うと、赤ちゃんの免疫力が高くなるといわれています。せき・喘鳴・鼻炎などの呼吸器疾患・耳の感染症・アトピー性皮膚炎などの発症リスクが軽減したそうです。

実際にアメリカの小児科専門誌「pediatrics」にて、1年間屋内で犬と一緒に過ごした赤ちゃんの免疫力がある高まる可能性があると掲載しています。

また、一緒に犬の散歩で日光浴すると、ビタミンDが生成される効果も。ビタミンDは、骨の成長や、ビタミンD欠乏症予防に役立ちます。ほかにも散歩は、外気にふれて皮膚や肺機能などを鍛える効果などいい効果がたくさんあるのも犬と暮らす赤ちゃんのメリットです。

新生児~2ヶ月くらいまでの時期は、散歩はパパにお願いしました。赤ちゃんにまだ免疫力がついてないし、ママの産後の体もボロボロだったので…(笑)

赤ちゃんに免疫力がついてきた頃に、抱っこ紐やベビーカーを使って散歩しました。ママの気分転換にもなるし、産後の運動不足も解消できるのでおすすめです。

犬を飼っていると嫌でも散歩に行かなきゃという気持ちになるし、赤ちゃんの日光浴にもいいし、犬を飼っていてよかったなぁと思います。

上記記事で、犬と赤ちゃんと生活する上でのメリットや注意点などを紹介しているので参考にしてみてください。

犬と赤ちゃんはいつからふれあいOK?

犬と赤ちゃんのふれあいを始めるのは、2~3ヶ月くらいからがおすすめです。ふれあいといっても、飼い主さんが赤ちゃんを抱っこした状態で犬に匂いを嗅がせる程度です。ただし、待て・ダメなど基本的なしつけができている子に限ります。

新生児期はとくに免疫力がないため、危険なのでベビーベッドなどを活用して犬が接触できないようにしましょう。同じ空間にいるだけでも、赤ちゃんの存在を認識するようになりますよ。

里帰り中の実家の犬には要注意!

里帰り中の実家の犬は、触れ合わせないのが望ましいです。自分の家の犬でないと、家族として認識されていない場合があります。また、しつけができていない場合、噛まれたり威嚇されたりする危険も。元々同居の家族など特別な理由がない限り、ベビーベッド越しで過ごさせるのがいいでしょう。

また、万が一赤ちゃんやママを噛んでしまったときのために、里帰り前に狂犬病などのワクチンなどをしっかりと済ませてもらいましょう。生まれたばかりの赤ちゃんは驚くほど弱い生き物です。実家の家族と過ごし方について相談しておくと安心ですね。

なめ癖をやめさせるにはどうしたらいい?

犬が赤ちゃんをなめるのをやめさせたい場合は、なめる癖を治しておくのが先決です。我が家では子犬の時期から気を付けるようにしていました。以下のなめる癖を治すコツを紹介します。

  • なめたら「ダメ」「おすわり」などと指示してやめさせる
    犬に指示を出し、とにかくなめるのをやめさせる→褒めるを繰り返します。
  • なめたら無視してその場を離れる
    「なめる」のがダメなことと教えるために、「なめたら」大好きな飼い主がどこかへ行ってしまうと学習させましょう。犬がなめるのをやめたらたくさん褒めてあげてくださいね。
  • おもちゃで遊んであげる
    犬がなめるのは「遊んで!」と要求している場合があります。そのため、たくさん遊んであげることによってなめる行動が自然と少なくなることがあります。あまりかまってあげれていないという方はぜひ愛犬との時間をふやしてあげてください。

犬と赤ちゃんが過ごすには注意が必要!

赤ちゃんと犬をなめる理由やリスクについて紹介しました。犬と赤ちゃんのふれあいをさせるのは、ある程度免疫力がついた3ヶ月くらいからがおすすめです。ぜひリスクなども理解して、犬と赤ちゃんと楽しい生活を送りたいですね。

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